ここから本文です。

No.110 「春、ちらし寿司」

なおこ 

 共働きの我が家。小学生から高校生までの4人の子どもたちは、個性も抱える悩みも様々で、私の脳内は仕事と、子どものこと、生活にまつわる様々なタスクで常にパンパンである。
 年度末が近づいた慌ただしい2月末。私は今年こそ、ひな祭りに「ちらし寿司」を作ろうと一念発起した。と言うのも、実は昨年は多忙のあまり断念していたのだ。ひな祭り当日は平日なので、二日前の日曜日に作ることにした。
 ちらし寿司は、子どもの頃に年に数回、母が作ってくれていた。父と私の大好物で、赤飯、茶わん蒸し、五目ごはん、卯の花や金平ごぼう…。子どもの頃は母のおいしい料理を毎日味わうことができて幸せだった。少し離れて暮らしてはいるが、リクエストすれば作ってもらえる母が健在なのは、ありがたいことである。
 さて、不安と期待のなか料理スタート。国産であることを確認して買った干椎茸とひじきを水でもどし、さっと洗ったかんぴょうを塩でもんで下茹で。人参と筍、ひじきと油揚げを甘めの味付けで煮る。ささがきごぼうも忘れずに。高野豆腐は小さくカットしてある便利なものを入れる。この手軽さは有難い。
 醤油とだしの香りがキッチンに広がる。母の味に近いだろうかとドキドキの味見。おいしくできて一安心。さて、錦糸卵も作らねば。季節感も大切にしたいから、菜の花のからし和えも添えよう。ハマグリの代わりに冷凍してあるシジミで汁物を用意すれば、なんとか春らしい食卓になりそう。食べ盛りの3人の息子たちのために肉料理も1品つけようか…
 食事を作るのは本当に疲れる!毎日限界だ!でも、私は知っている。家族と食卓を囲むひと時こそが私の心の栄養となり、日々頑張る原動力となるのだ。ありがとう、家族よ。そしてお願いがあります。できればご飯は残さず食べてね。

本文ここまで

スポンサーリンク

  • トータル・ソフトウェア株式会社クラウド栄養管理ツール『フレミール』

ここからフッターメニュー