食事を摂る際には、何を食べるかだけでなく、誰とどのように食べるかで満足度が変わってきます。今回は私が経験した、最高のシチュエーションを紹介します。
場所は、インドネシアのバリ島です。
灼熱の太陽と豊富な雨による熱帯雨林気候が作り上げる鬱蒼と茂る緑(木々)は、鮮やかな花を咲かせつつ様々な鳥類の住みかとなり、エネルギーに溢れ、目にも耳にも心地良い刺激を与えてくれます。
また白い砂浜とサンゴ礁が生息する青い海は、カラフルな海の生き物の宝庫であり海の幸という恩恵を運んできてくれます。
今回紹介する幸せの黄金比に身を置けるのは、バリ島のクタの南に位置するジンバランというエリアです。。このエリアはビーチ沿いに何軒ものレストランが連なっている観光地で、昼間、地面を焦がすほど照りつけた太陽が水平線に近づき始め、空を少しオレンジ色に染め始めた頃にぽつりぽつりとレストランが開店しだします。
ロケーションはオーシャンフロントの白い砂浜。キャンドルが灯る赤のギンガムチェックのテーブル席に着きながら食べるのはシーフードのグリルです。現地の少し辛いソースを使った一品で、現地の気候にあった現地の味が楽しめます。
水平線に沈む太陽と刻々と変わる空の色を眺めつつ、アルコールを少し頂きながら美味しい食事も中盤に差し掛かったところで、登場するのは流しで生演奏をしてくれる、笑顔が素敵で少し紳士的なアコースティックバンドの方達。
夕刻から夜の心地よい暖かい少し湿った空気に包まれながら、インド洋に沈む夕日と影になるヤシの木を眺めつつ、波の音とイマジンを聴きながら、ご当地の味でもあるイカンバカール(シーフードのグリル)を頂く。
生まれも育ちも道産子である私にとって、常夏の島のそのロケーション・空気感など全てが非日常であったため、とても特別な思い出となっているのです。
食べることがもともと好きな私にとっては、このシチュエーションが幸せの黄金比だと今でも思っています。
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No.101 「幸せの黄金比」
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社会福祉法人羊ヶ丘養護園 坂井友美
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