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栄養士のつぶやきNo.78|娘への食育

オホーツク支部 田中小百合

先日、支部長から、春から1人暮らしを始める高校3年生対象の調理実習と、1人暮らしをしている大学生の食生活の実態の話を聞いた。我が家の娘も高校1年生。2年後には家を出て1人暮らしをする可能性がある。うちの娘は大丈夫だろうか?と、ふと頭をよぎった。

娘には「好き嫌いなく、何でも食べる子になってもらいたい」と思って育ててきたが、その願いは叶った。どこで食べても残さずきれいに食べるし、3歳ころに行った焼肉屋で焼きピーマンを2皿も食べ、お店の人にも褒められた。夫の実家が農家なので、ゴーヤやセロリなどの少しクセのある野菜も、冬瓜やズッキーニなどのあまりお店では買わない野菜も何でも食べる。甥っ子に出すと嫌な顔をされる煮物や酢の物も好きだ。
お店のもの、既製品、手作りの味の違いまでわかるようになった。
特に茶わん蒸しと麻婆豆腐は「お母さんの作ったやつが一番美味しい」と言ってくれる。
嬉しい限りだ。
部活の遠征のバイキングでも朝からパン、卵、野菜とバランスよく食べていた子はいなかったらしい。「きちんと野菜も食べたんだね」と言うと「当たり前でしょ」と返ってきた。
よしよし。ここまでの食育は十分だと思った。

唯一気になるのは調理技術だ。不器用なこともあり、料理を積極的にやりたがらない。
小学校の高学年くらいから習い事や部活が忙しくなり、台所仕事を一緒にすることが少なくなったことと、どうしても自分で作ったほうが早いので料理をさせなかったことが上達しない原因だと反省した。調理実習では、ひたすら調味料の計量と洗い物に徹しているとのことだった。作った料理の感想を聞くと「まあ、普通においしかったけどね・・・」と感動も薄く、話題も広がらない。これでは、娘の将来だけではなく、孫の食事も心配だ。

食に関する知識と、食を選択する力は習得できていても、健全な食生活を実践できるとは限らない。技術の習得も必要だし、作って食べることの楽しさや大切さも知ってほしい。

娘が家を出る(かもしれない)日まで約2年。急がなくては。うまく成長するかどうかは私の腕にかかっている。

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