
【道南で受け継がれてきた「くじらもち」】
「くじらもち」は、道南地域で古くから親しまれてきた郷土菓子です。米粉に砂糖を合わせて蒸し上げ、練り固めて作る製法で、地域の家庭行事に欠かせない存在として受け継がれてきました。北前船による交易が盛んだった時代に、本州のもち文化が伝わった可能性も言われています。現在でも、彼岸の時期に供える菓子として多くの家庭で親しまれています。
【「くじらもち」という名前の不思議】
名称の由来には諸説あり、はっきりとした定説はありませんが、一つは、「久しく持ちの良い食べ物」という意味を込めて「久持良(くじゅら)もち」と呼ばれたとする説。また、練り上げてまとめたもちの姿が大きな“鯨”を思わせたことに由来するという説。さらに、子どもが健やかに大きく育つようにとの願いを込め、「大きな鯨」に見立てたという説も伝わっています。いずれも、地域の暮らしと願いが反映された温かな呼び名です。
【味と食べ方の特徴】
弾力のあるもっちりとした食感と、優しい甘みが特徴で、子どものおやつとしても長く愛されてきました。余ったくじらもちは冷凍保存ができ、食べる際にオーブンやフライパンで軽く温めると、黒砂糖の香ばしさが引き立ち、出来立てとはまた異なる風味が楽しめます。
材料( 約25個分 )
【黒生地】
- 米の粉 400g(もち米5:うるち米5)
- 打ち粉 200g(必要量を適宜使用)
- 黒砂糖 180g
- 水 320cc
【白生地】
- 米の粉 400g(もち米5:うるち米5)
- 打ち粉 200g(必要量を適宜使用)
- 白砂糖 180g
- 水 320cc
作り方
- 水と砂糖を煮詰めてふつふつとしてきたら火を弱め、米の粉を数回に分けて入れ、ダマにならないように混ぜ合わせる。黒生地も同様に行う。
- 全て混ぜ合わせたら、打ち粉をした台で手を使ってそれぞれこねて、白生地と黒生地をそれぞれだ円形(約70g)7つ、細長い棒状2本、包む生地(約200g)1枚の形に分けておく。
- だ円形の生地は、1cmの厚さに伸ばして白生地と黒生地を交互に重ね、7枚重ねたものを2つ作る。
- 重ねた生地の上下の中心部に、のし棒を軽く押し当てて溝を作る。そのくぼみに反対色の細長い棒状の生地を入れて包み込み、さらに、のばし広げた包む生地で全体を包み1本の巻物状にする。同じ手順でこの巻物を2本作る。
- できあがった2本の巻物は、それぞれ手の力で長さ15~20cmほどの縦長に伸ばして形を整え、厚さ1.2cmくらいに切り、15~20分蒸して出来上がり。
六輪村HP:https://rokurinmura.com/

