第7セッション
演題 2
給食経営管理論実習におけるウェブサイトを活用した授業の効果
‐第2報‐
発表者 ○長谷川めぐみ、岡部哲子、山部秀子
(天使大学看護栄養学部栄養学科)
【目的】学内の給食経営管理論実習において、学生の情報提供技術を向上させることと、授業で作成した有用な情報を広く公開することを目的に、学生がウェブ上に授業で作成した給食レシピを公開している。この授業内容とウェブサイトについてのアンケート調査を実施し、その効果を検討した。【方法】この授業の対象である2年生に対して、授業終了時に、ウェブサイトを活用した授業に対する評価を質問紙により調査した。また、他の学年に対しても、同時期に、このウェブサイトの評価を質問紙により調査した。【結果】ブログでの給食レシピの公開について、2年生の83%が「興味をもつことができた」の項目に「とても当てはまる」または「少し当てはまる」と回答し、86%が「このブログは献立を作成する際の参考になると思う」の項目に「とても当てはまる」または「少し当てはまる」と回答した。また、他の学年においても80%以上が「このブログは献立を作成する際の参考になると思う」の項目に「とても当てはまる」または「少し当てはまる」と回答し、特に3年生において割合が高く93%であった。一方、「自分自身でブログを作成し、料理や栄養に関する情報を発信したいと思った」の項目に対して「とても当てはまる」または「少し当てはまる」と回答した割合は、2年生で25%であった。【考察】2年生は、興味をもってこの授業に取り組んでいることが分かった。他の学年では、3年生が特にこのウェブサイトに対する評価が高かった。このことは、3年生で臨地実習に行き、献立作成をする機会や、栄養教育の資料を作成する機会が増えるためであると考えられる。2年生の授業で作成したこのウェブサイトは、3年生で臨地実習に行く際に役立てられると考えられる。「自分自身でブログを作成して情報発信したい」と回答する学生はそれほど多くなかったことから、情報を発信することは学生にとって難しいことであり、練習が必要であることがわかった。
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