第3セッション
演題 3
栄養ケア・ステーションにおける「電話相談」の取り組み
発表者 ○中村 智子・田中 喜美子・近藤 江利子・平川 綾子・問田 美智子
石丸 恵子・相川 恵子・山本 たか子・島田 尚美・登坂 ゆい
((社)北海道栄養士会栄養ケア・ステーション電話相談員)
【目的】「すこやか北海道21」の推進と、疾病の一次予防のため適切な栄養情報の提供を行い、道民の健康づくり支援活動を推進することを目指し、栄養ケア・ステーション事業を行ってきた。その柱である「電話による栄養相談」の取組状況とその有効性と課題について報告する。
【方法】(1)平成15年11月北海道栄養士会事務局内に専用電話を開設し、「電話栄養相談」を開始した。(2)毎週3回(13:00〜16:00)現在5名の担当者でローテーションを組んでいる。(3)担当者による連絡会議を開設1年目は毎月1回、現在は2ヶ月1回の開催で,情報交換及び問題点を解決している。(4)電話相談の企画運営は、栄養ケア・ステーション委員会で行っている。
【結果と考察】(1)電話相談の内容は,病態(40.3%)・栄養成分(15.5%)・食品(14.2%)・その他(30.0%)と、広範囲に及んでいる。(2)相談対象者は、一般(85.9%)・マスコミ(8.9%)・団体(5.2%)であった。(3)稼働量の実績は、開設初年度118日(H.15.11〜16.10),2年目121日(H.16.11〜17.9)で、相談件数は広報活動の時期と、11月〜3月に多かった。11月〜3月に多いのは冬の体重増や検診が影響していると推察される。(4)メールによる相談が増えてきている。 問題点としては,相手が見えない。相談者のプライバシーへの配慮から詳しい情報が得られない。等がこのシステムの困難性といえる。今後の電話相談の有効性を高める為に、相談件数を増やす。その為には年間通した広報活動計画をたてPRを推進する。適切なアドバイスを行なう為、相談者から可能な限り情報を得る。時代のニーズに添ってメールによる食のワンポイントアドバイスをとりいれる。等で今後の活動内容を充実させて行きたい。
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