第6セッション
演題 3
健康と健康食品に対する意識研究
女子大学生の健康志向と食生活状況
発表者 ○藤本 喜代子1)、岡村 麗香1)、長谷部 清1)、藤本 純2)
(藤女子大学大学院人間生活学研究科人間生活学専攻1)、日測技研株式会社2)
【はじめに】現代社会は、未曾有の健康ブームである。本研究は、推定一兆六千億円とも言われる健康美容食品市場を背景に、現代の人と食を取り巻く環境において、女子大学生の健康と健康食品に対する意識調査を手がかりに、健康志向の意識とその生活習慣の実態を把握し栄養改善の観点から食生活のあり方を吟味するものである。
【方法】[調査対象]本学の人間生活学部人間生活学科1、2年女子学生163名 [調査方法]無記名・自記式質問紙調査法による意識調査 [調査内容]1.身体および生活習慣状況調査2.健康と健康食品に対する意識調査 [調査期間]2004年4月7日〜4月28日
【結果・考察】本調査回収率は96.9%である。 [結果] 以下、結果概要を示す。1.女子学生の体型BMI(体格指数)判定で肥満者(BMI25.0以上)2% 低体重者(BMI18.5未満)24% 2.睡眠時間6h〜8h全体の約9割、快眠度大体快適58% 3.日常的にストレスを感じる56%、うまくストレスを解消54% 4.十分に休息をとる59% 5.運動不足を感じる全体の約6割 6.食生活不規則51%、欠食割合朝食38% 7.間食1日1回以上摂取90% 8.外食週一回以上79% 9.調理加工済み食品の利用78%、利用頻度週1〜2回48% 10.素材から料理を作る55% 11.健康食品を利用43% 12.自分はどちらかと言う健康57% 13.健康の為心掛ける事 十分な睡眠や休息33% 食事の内容24% 適度な運動18% 14.健康の為食生活で気をつける事 3食しっかり食べる13% 朝食は抜かない10% 食事のバランス8% 15.健康の為摂取したい成分 カルシウム11% ビタミンC10% 水分7% 食物繊維7% 16.健康食品で補う不足しがちな成分 カルシウム15% ビタミンC11% 鉄9% 食物繊維9% 17.健康食品に期待する事 美肌15% 肥満の解消12% 疲労回復12% [考察] 女子学生の健康志向は本来の健康観からややはずれ外見重視の美容・痩身に向く傾向にあり、それらの食生活状況もまたその傾向にある。
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