第5セッション
演題 2
インターネットによる肥満栄養相談の試み
(第一報)
発表者 ○泉 久枝、栄養ケア・ステーションスタッフ一同
((社)北海道栄養士会栄養ケア・ステーション)
【目的】中年の肥満者の増加が国民栄養調査や健康作り道民調査からも明らかなように、減量を必要とする者は多い。しかし、対面式の栄養相談や教室形式では、時間を要する介入は行いがたい。そこでわれわれは今回、道民の生活習慣病の一次予防を目的に肥満解消と健康的な食生活の習慣化をめざして、6ヶ月における非対面式の栄養相談による介入を行ったので、その試みについて報告する。
【対象と方法】対象者は北海道栄養士会ホームページにて紹介、募集した。応募者は60人でそのうち、BMIが25以上であり、6ヶ月間の栄養相談が継続可能な60名(男性27人、平均年齢47.3歳、女性33人、平均年齢39.6歳)は、ホームページに参加登録してきた者である。対象者は、減量プログラムによる電子メールを月2回、6ヶ月間受けた。また、月1回食事記録を提出し、それをもとに管理栄養士による電子メールの個別指導を受けた。成績の評価指標は、セルフモニタリングによる体重測定と、意識変化であった。
【結果】60名のうち、6ヶ月間継続した者は6名(男性2名、女性4名)であった。この6名の体重減少の平均は3.1 kgであった。中断した41名の理由は家族の入院、夫の転勤、仕事が忙しかったなど環境要因であった。減量に成功した一部の者は、食習慣が改善され、摂取エネルギー量が適正となっていた。
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