第4セッション
演題 1
生活習慣病改善プログラム「トライ13」
〜 終了後の追跡と課題 〜
発表者 ○岸本牧子、折戸比佐子、今井淳子、飯田久美子、山下靖代、澁谷直、
(社会保険札幌健康づくりセンター)
小林毅、中村節子、川代昭子、葛西文彦
(社会保険北海道健康管理センター)
【目的】生活習慣病の危険境界領域にある人達を対象に生活習慣病改善プログラム「トライ13」を実施している。昨年の本学会でこのプログラムの有効性について報告した。今回は3ヶ月間で変化した生活習慣がどのように推移したか。また肥満者のリバウンドによる変化等を調査した。
【方法】1)対象 平成14年6月〜平成15年12月までに終了したトライ加入者157名のうち、その後当センターで平成16年6月までに受診した73名。男40名・女33名。平均年齢56±10.4、終了後の期間6.8±2.8ヶ月。郵送によるアンケートを実施、回収率68%。 2)トライ概要 チーム(医師・保健師・管理栄養士・運動療法士・検査技師)により、開始と3カ月後に体力測定、負荷心電図及び132項目の生活習慣質問用紙で分析し、栄養目標・運動目標を各個人毎に設定し13週間実践。この結果を分析する。3)解析方法はアンケート集計・単純統計・F検定・t検定。
【結果】(1)全体のBMIは開始時26.4、3ヵ月後25.7、健診時25.8であった。管理項目はBMI・TC・GPT・γ-GTP、3ヵ月後BMI・γ-GTP。健診時BMI・γ-GTPであった。(2)開始時BMI25以上は51名、3ヵ月後に改善した人は、 44名。そのうち健診時にリバウンドした人26名。リバウンドした人のBMIは28.0→27.1→27.8で管理項目は開始時BMI・TC・TG・GOT・GPT・γ-GTP・FBS。3ヵ月BMI・γ-GTP。健診時はBMI・γ-GTP・FBS。
(3)アンケート結果は開始時生活習慣で問題があり、3ヵ月後改善し現在も維持している人は50%以上であった。
【考察】トライ13をきっかけに食習慣の変容はほぼ定着しているが、運動習慣は食習慣ほど定着しづらいと考えられる。今後の課題は、終了後半年を目途に働きかけが必要と思われる。
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