| 第７セッション演題 １ |
大学生における行動変容段階別アプローチと |
| 発表者 | ○鈴木純子、荒川義人（天使大学看護栄養学部栄養学科）大塚吉則（北海道大学大学院医学研究科） 安江千歳（柏葉脳神経外科病院）森谷絜（北海道大学大学院教育学研究科） |
| 【目的】 | 健康行動理論を用いて栄養教育の介入法選択と評価を行うことは、栄養教育の有効性を高めると考える。また、Glycemic Index（GI）を用いて栄養教育を行い、血糖上昇曲線を観察することは、食品摂取による生体への影響の大きさを理解するのに極めて有効な手段と考える。そこで本研究では、適応力があり、教育効果の高い青年期を対象として、行動変容段階尺度とGIを用いた栄養教育が、いかに健康行動を改善させ、生活習慣病の予防に貢献するかを明らかにすることを目的とした。 |
| 【方法】 |
対象者は大学生41名で、男性8名（年齢：Mean±SD，19.9±0.8，BMI：21.7±0.8），女性33名（年齢：19.9±1.9，BMI：20.8±1.9）である。行動変容段階尺度，専攻，性別，BMIを考慮し，自己の血糖上昇曲線観察を含むプログラムのGI教育群21名と，対照群20名の2群に分け教育を行った。 集団教育プログラムとその直後に行う個人カウンセリングは，第１回目、３ヵ月後の第２回目，５ヵ月後の第３回目という期間で行った。各回とも管理栄養士が，集団指導及び健康行動理論を踏まえた個人カウンセリングを行った。５ヶ月間の教育プログラム期間中，１ヶ月毎に質問紙を配布し，記入後回収した。 |
| 【まとめ】 |
大学生における行動変容段階別アプローチとGIを用いた栄養教育は、部分的ではあるが食生活の改善効果を高めた。また、意識の変化は行動の変化よりも顕著に現れ、今後、さらに行動変容が進展する可能性が推察されるとともに、食生活改善を達成するためには、より長期に渡る栄養教育が重要であることが示唆された。GIの概念を栄養教育に用いることは、動機づけの面から有効と考えられた。 |
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