第7セッション演題 2

学生の食生活、運動習慣と疲労自覚症状について

発表者 ○山崎美枝、菊地連子、高尾雅子(釧路短期大学)、舘岡正樹(釧路工業高等専門学校)
小澤治夫、岡嶋恒、平岡亮、北澤一利(北海道教育大学釧路校)、坂本猛(釧路公立大学)
【目的】 生涯を通じた健康づくりは若い頃からの食事や運動をはじめとする生活習慣が大きく影響する。そこで、学生の食生活や運動等の生活習慣、健康意識、疲労自覚症状の実態を把握し、これらの関連について検討した。
【方法】

対象は釧路管内の大学、短大、専門学校11校の学生1494名(男子826名、女子665名、不明3名)。平成15年7月にアンケート調査を実施した。

【結果】
(1) 居住形態は家族と同居41.2%、自炊29.8%、下宿・寮26.2%であった。(2)朝食欠食者は22.8%で、欠食開始時期は大学入学後が欠食者の4割であった。(3)野菜を時々食べる・ほとんど食べない者は36.3%で、このうち大学入学後に食べなくなった者が半数であった。(4)牛乳・乳製品の摂取が週2回以下の者は42.4%で、このうち高校または大学から摂取しなくなった者が各36.3%、38.5%であった。(5)普段の食事で栄養不足、過剰を感じている者が各35.1%、52.6%、ビタミン・ミネラルを飲んでいる者が21.6%であった。(6)週3回以上運動実施者が男女各40.4%、20.9%、運動不足を感じる者は各58.0%、83.8%で、このうち半数が大学入学後から感じていた。(7)現身長と理想体重より求めたBMIは男女各21.1±1.9、18.9±1.6で18.5未満の者が女子で41.1%、ダイエットをしたい者は各26.9%、69.5%、ダイエット経験者は各19.5%、54.7%、ダイエット後リバウンドした者が経験者中54.2%であった。いずれも女子は高比率で痩せ思考の強さが示唆された。(8)自覚症状の訴えはねむい85.0%、あくびがでる76.8%、やる気が乏しい69.6%の順に多く、25項目中21項目で女子が有意に高かった。低年齢からの朝食欠食、昼・夕食の欠食や摂取時刻が遅い、野菜・乳類の摂取頻度が低い、就寝時刻が遅い、栄養不足・運動不足を感じている、運動習慣がない、痩せ思考が強い、ダイエット経験がある者に疲労自覚症状得点高値者の比率が有意に高かった。
第7セッション演題1へ第7セッション演題3へ