第4セッション演題 3

生活習慣病改善プログラムの有効性について 〜トライ13の報告から〜その2

発表者 ○岸本牧子、折戸比佐子、今井淳子、澁谷直 (社会保険札幌健康づくりセンター)
小林毅、中村節子、川代昭子、葛西文彦(社会保険北海道健康管理センター)
【目的】 生活習慣病の危険境界領域にある人達を対照に生活習慣病改善プログラム 「トライ13」を実施している。今回このプログラム実施前後の変化を検査値他か ら検討した。又栄養士が関わらない一般検診の3ヵ月後の再受診者との比較も行った。
【方法】

1)対象 平成14年6月〜平成15年7月までに終了したトライ70名、 一般検診再受診者70名 2)トライ概要 医師、保健師、管理栄養士、運動療法士、検査技師によるチーム を構成、開始と3ヶ月後に体力測定、負荷心電図及び132項目の生活習慣質問用 紙で分析、栄養目標・運動目標を各個人毎に設定し、13週間実践、この結果を分 析する。 3)解析方法は単純統計・群間の比較はt検定、分散分析を用いた。

【結果】
以上のことから介入方法として少ない目標設定を自ら決定し実行すること で大きな改善がみられることが分かった。一次予防が叫ばれている今日、これらの 人々が継続して実行できるように支援していくことが重要であると考える。
【考察】
具体的な目標設定ときめ細やかな支援で「トライ13」の参加者に生活習 慣の変容が認められた。しかし、3ヶ月という短期間の実施で生活習慣は定着した とは言えず、今後の課題としてはさらに半年、1年度の追跡とフォローアップが不 可欠であると思われる。
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