演題 6 摂食・嚥下障害が疑われる症状と提供される食事形態について
                  (愛全病院・栄養科)    ○ 一戸 由美 山ア 真知子 齋藤 郁子
【目的】

 加速する高齢社会において、各介護保険指定施設の将来における食事の食事形態のシミュレーションを行う為に、介護保険が施行となり一年を迎える本年3月末、愛全会における介護保険指定施設の調査を行った。
【方法】


 平成13年3月末、介護療養型医療施設 1施設(211床)介護老人保健施設 2施設(185床)介護老人福祉施設 1施設(103床)において、介護度と提供している食事について調査を実施した。
さらにインテルナ出版 西尾正輝先生の「摂食・嚥下障害の患者さんと家族のために」より、「嚥下障害が疑われる症状と部位」を、実際の食事摂取状況から栄養士により確認した。
【結果】


 介護度が高まるにつれて、食事の形態が増える(介護度を順序統計量としたクラスカルウオリス検定p<0.001)。介護度が高くなる程その機能に応じた多様な食事サービスが必要になる事は、介護保険指定施設における食事形態の対応の構築や提供している食事が、障害の程度や部位に適切であるかなど、更に検討が必要なことが示唆された。