平成18年度 秋期研修会



楽しい食事〜QOLと運動〜

札幌医科大学保健医療学部        .
基礎理学療法学講座 教授 武 田 秀 勝

 運動と心の動き

講演の様子1 健康寿命という指標は生涯介護を必要とせず、 障がいを持たずに一生を終えられる寿命の事。 WHO121ヶ国で日本が一番長寿であり、 野菜食でコレステロールの低い国と言われている。 健康づくりには知識より意識それより継続実行 できる事が大切で、メタボリックシンドロームも 数値を気にしすぎず、あくまでも指標としてとらえ食べる事に意識を向ける。
健康を維持する3度の食事は意識を持って食べるが知識ではない。運動もする事に意義があるのではなく、出会う事が心に影響を与えリフレッシュ出来てこそ効果的。
 

 運動は味覚の感受性に影響する

自転車で30〜40分ウオーキング30〜40分など軽い運動で味覚が敏感になり甘味・酸味・苦味の感受性が上がると言われている。人は運動を制限されると21日間のベッド生活で最大酸素摂取量が30%、肺の換気量は26%、心臓の容積は30%低下する。大人の筋ポンプと子供の筋ポンプには違いがあり、大人は反射で行えるが、子供は反射が遅いので自分で体を動かし反射を動かさなければならない。ソワソワしているのは落ち着きがないのではなくポンプを動かしていると理解したい。
 

 らくらく運動のすすめ

基本は無理はしない・気分の乗らないときはしない。加齢と共に重心は後ろへ行く(ファンクショ ナルリーチ)ので足の指感覚、足首を鍛える事が大切。*運動方法を写真パネルで紹介*
 健康は知識より意識が大切(食事編)
こころのこもった食事は愛情も一緒に提供される。どんな物を食べたかでなはなく、どんな気持ちで食べたかが大切。食卓を囲んでいる人々が栄養であって、食卓の上にあるのは栄養素である。ありがたいという気持ちを持って食事をしたいもの。
満腹は満足へ・美味しいがうれしいへ・栄養素が栄養へ・食餌が食事へ・会食が快食へ変わる事が出来る食生活でありたい。
 学校給食は(経験から得た事)大切な教科の1つ。食文化の意識と健康管理、心の豊かさを育て地域と家庭と学校が共に学ばなければならない。
提言「朝食をちゃんと摂っていますか?摂らせていますか?」
講演の様子