第9セッション
演題 3
管理栄養士養成課程における卒後支援の場としての
ウェブサイトの検討
発表者 ○長谷川めぐみ、岡部哲子、山部秀子
(天使大学 看護栄養学部 栄養学科)
【目的】学内の給食経営管理論実習において、学生の情報提供技術を向上させることと、授業で作成した有用な情報を広く公開することを目的に、学生が授業で作成した給食レシピをウェブサイト「天使の給食」で公開している。栄養士・管理栄養士として働く卒業生のニーズを把握し、このサイトが卒業生にも役立つサイトとなるよう検討するため、調査を行った。【方法】本学栄養学科卒業生に調査用紙を送付し、調査した。 調査時期は2007年12月〜2008年1月 、対象者は312名、有効回答数131、回収率は42.0%であった。
【結果】栄養士・管理栄養士としての勤務経験がある者のうち、「病院」が58%、「老人福祉施設」が16%、「小・中・高等学校」が9%、「その他の福祉施設」が9%であった。仕事の内容は、「衛生管理」の62%が最も多く、次いで「献立作成」の55%であった。栄養士・管理栄養士として働くうえで必要な情報として、いずれの施設においても「献立作成」と回答する割合が高かった。その他の情報については、「病院」と「老人福祉施設」では「栄養ケア・マネジメント」と回答する割合が高く、「小・中・高等学校」と「その他の福祉施設」では「食育」と回答する割合が高かった。「天使の給食」に関して、「栄養士・管理栄養士として働く際に参考になりますか」との問いに対して、「とても参考になる」21%、「少し参考になる」70%との回答結果であった。【考察】「天使の給食」が「とても参考になる」または「少し参考になる」と回答した割合が91%であったことから、このサイトは栄養士・管理栄養士に役立つものであることがわかった。栄養士・管理栄養士の仕事内容の中で「献立作成」の割合が高かったことから、各施設で利用可能な献立の情報をウェブサイトにおいて提供することが、栄養士・管理栄養士として働く卒業生への支援につながると考えられる。
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