第5セッション
演題 1
管理栄養士養成課程を有する大学の「食育教室」への取り組みと
地域との連携について
発表者 ○木藤宏子、手嶋哲子
(北海道文教大学)
【目的】平成17年に「食育基本法」が制定され、国を挙げて食育の推進が行われている。管理栄養士はその推進者又は助言者としての資質がより求められることになったが、実践的な体験は、学内の授業としての実習の中では、実際の対象者を対象とした内容は時間的な制約などがあり、組み込めない現状がある。本学の地域の小学生対象に実施していた『食育教室』に学生がボランティアとして参加し、更に計画実施者として、参加することにより、食育効果の広がりを目指した。また、『食育教室』を計画するに当たり、地域の行政機関、ボランティア団体、生産者団体と連携をすることで相乗効果を上げる。【方法】管理栄養士養成課程の3年次より、大学で実施している『食育教室』にボランティアとして参加できる機会を与える。『食育教室』は毎年実施回数を増加。20年度は実質6回計画。18年度は『食育教室』3回の中、2回を恵庭市保健センターで実施する2グループの臨地実習(公衆栄養学)の1日に当てる。また、「えにわ通学合宿」(恵庭市教育委員会)との連携を始める。19年度は「えにわ食育フェア」(農林水産省「食育のつどい」)との連携。20年度は地元生産者・「石狩大好き!食の体験ランド」・恵庭市学校給食センターとの連携。
【結果】学生は、発達段階に応じた関わり方の大切さやアプローチの仕方を学び、自らが楽しむことが参加者の体験をより楽しいものにすることに気づいた。『食育教室』の企画・実施を学ぶ機会になった。食育教室は様々な広報活動をすることにより、毎回定員を上回る参加者を得ることができた。大学が地域の食育に積極的に関わっていることを広める機会になった。【考察】地域との連携の幅を広げた『食育教室』の取り組みは、参加対象者のみならず、ボランティアとして関わった学生にも教育効果を生む機会になることが分かった。広報活動と地域との連携が食育推進の重要な鍵になることが分った。
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