第1セッション
演題 1
介護保険適応患者に対する栄養管理
〜フードサービスを中心に〜
発表者 ○松本 洋子
日清医療食品(株)北海道支店
【目的】介護保険適応患者のマネジメントは、ADL維持と低下に対するケアが重要であり、その中でも 栄養管理との関連性があると考えている。ADL低下とエネルギー摂取不足との関連はNCMを通じ、栄養回復と共にADL低下予防に繋いできたことから、早期での栄養管理と、ADL向上が比例する可能性に着目し 毎日、摂取する食事から栄養強化を行い、その関連性について経過を報告する。
【方法】療養型病院で介護保険適応患者 低・中リスク15名を対象に、2006年8月から2007年1月までの間で (1)経口用流動食ゼリー200g(笑顔倶楽部)を付加した患者と、(2)蛋白・脂質・糖質(動物蛋白・遊離脂肪・デキストリン)を付加した患者に分けて身体計測を行った。
【結果】1ヶ月毎モニタリングにより(1)では4名中2名 (2)では11名中6名が身体計測の改善がみられ、また食形態レベルアップと共にADL改善に有効性があったと考えられる。
【考察】中リスク・高リスク患者の栄養管理には、栄養補助食品が不可欠であるが、患者にとって栄養強化は金銭的・体力的に負担となり、栄養回復に時間がかかる。しかし、低リスクから行う栄養管理には、負担となるものが軽減されていることを今回の結果から得られた。
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