第7セッション
演題 2
新栄養摂取基準(試行)の経過報告
〜食物繊維について〜
発表者 ○山上規子1)、久我佳子2)、北村久美子3)、中里多佳子4)、米井美樹5)、西浦希和6)
(鹿追駐屯地1)、帯広駐屯地2)、美幌駐屯地3)、釧路駐屯地4)、別海駐屯地5)、標津分屯地6))
【目的】防衛庁陸上自衛隊北部方面隊栄養士会は食物繊維の基準を充足するために種々な対策を講じてきた。生活習慣病予防の観点からも必要不可欠である。平成15年度から実施している食物繊維摂取状況の内容を発表する。
【実施内容】まず始めに私達はエネルギー3200Kcalに対して32gの食物繊維の基準値を満たすため食物繊維豊富な大麦を精白米に10%以上配合し炊飯することにした。その結果平成17年では大麦の摂取量が基準値を大幅に上回った。しかしそれ以外の食物繊維を多く含む食品が基準値に満たない事が分かった。北部方面隊全体の食物繊維量は基準値に対して大きく下回っているものの、平成17年度では15年度に比べて1.6g増加している。生活習慣予防とゆう重要な課題に食物繊維摂取が重要と考えた私達はさらに摂取量を増やすため隊員と栄養士にアンケート調査を実施した。
 隊員に対するアンケートは6個部隊、(男性807名、女性25名)総数832名に対して実施した。結果、食物繊維を多く含む食品は好まない反面どの料理や食品でも80%以上の隊員が食べていることが分かった。隊員の食物繊維に対する正しい知識はそれほど深くないこともアンケートを通して垣間見えたのでこれから積極的にPRを行う必要がある。
 北部方面隊栄養士(男性1名、女性31名)総数32名にもアンケート調査を実施した。結果、すべての栄養士が食材と料理において食物繊維摂取の為に工夫・努力をしていた。
【まとめ】現在北部方面隊栄養士会は食物繊維量を基準値に近づけるために努力しているが、実際、食品類別摂取状況を満たしても食物繊維は24g程度にしかならない。基準値を確保するためには強化食品の使用を検討せざるを得ない状態だが、食物繊維の多い食材の使用量の検討、献立の見直しを行い基準値に近づくように努力して行きたいと思う。
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