第7セッション
演題 1
適塩について
〜目標値へのアプローチ〜
発表者 ○隅本礼子1)、岡田和子2)、森優紀子3)、野々瀬恵美4)、佐藤直子5)
(倶知安駐屯地1)、札幌駐屯地2)、美唄駐屯地3)、札幌病院4)、函館駐屯地5)
 【目的】防衛庁陸上自衛隊北部方面隊栄養士会は、「健康日本21」の趣旨と国防という任務に携わる自衛官の中にも生活習慣病が増加傾向にあり、これらに対し何らかの対策を講じなければとういう認識があり、平成14年度から減塩(適塩)に取り組むことにした。 今回、北部方面隊栄養士会が継続して実施してきた内容を発表する。
 【実施内容】私達は検討を重ね、始めに塩分濃度基準を統制をすることにした。献立特に汁物については毎食塩分を測定し、基準値を超えないこと、また麺類、漬け物等塩分の多い献立は回数を制限することにした。その他食堂テーブルから食卓塩、梅干し、ふりかけ等を撤去し必要最小限の調味料のみ置くこと、掲示物によるPR活動(卓上メモ、食堂看板、ポスター)、各部隊から一定期間教育で入校する隊員への栄養教育、調理勤務員教育、給食委員会での減塩についての説明、年1回の全道自衛隊栄養士会全員による「健康まつり」を開催し、栄養相談、体脂肪測定、パネル展などを通じ栄養教育普及に努める。
これらのことを、各駐屯地の栄養士が連携を取りながら実施してきた。また16年度以降 更に精度が高い塩分計が導入され、きめ細かい塩分管理が出来るようになった。私達は当初隊員に減塩に対するアンケートを5個部隊(男性1073名、女性35名)で実施したが、減塩の必要性の認識度も低く、味が薄く美味しくない、満足度も低いという結果でしたが4年を経過した現在、味付等の工夫も有りますが薄味でも美味しく感じられ外食時の食事の味が濃く健康に良くないと意識も高くなって来た。
 【まとめ】この減塩(適塩)の取り組みは、各駐屯地の栄養士同士が情報交換、横のつながりを強化することにより成果を得た。これらの得た結果をさらに継続して、隊員の健康管理に努めて行きたいと思う。
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