第6セッション
演題 3
牛乳の消費拡大運動への取り組み
―JA北海道厚生連栄養士会としての活動―
発表者 ○三岩富美恵1)、坂本直子2)、茂泉裕子3)、宮武公子4)、芝山信子5)
(札幌厚生病院1)、摩周厚生病院2)、佐呂間厚生病院3)、倶知安厚生病院4)、旭川厚生病院5)
【はじめに】牛乳消費低迷報道の後、各分野で消費拡大運動が実施されている。JA北海道厚生連は農協の病院で、地域に根ざした地域住民の健康維持を理念とし全道16病院で運営されており、その中で栄養士は通常各病院で給食管理や栄養管理を担当している。今回、組織の中の一員として、又、栄養に携わる専門職として消費拡大運動に参加・協力することは出来ないか・・の会員の声を背景に、JA北海道厚生連栄養士会として取り組む機会を得たのでその内容について報告する。
【内容】定期的に開催される研修会や会議、又、全病院導入のイントラネットを使用し、活動の目的や趣旨を確認しながら実施可能な方法を検討した。@啓蒙:患者の食事提供時に資料を添えて牛乳の栄養情報を発信している。又、JA北海道厚生連では全道の農家対象に、又、各病院では院外、院内向けにそれぞれ広報誌を発行している。栄養士はその中で継続的に牛乳の栄養や効果、利用法や調理法等を紹介している。掲載された記事の一部は、今後、道南地区情報誌の牛乳特集号にも掲載予定である。さらに、一部の病院では、患者の待ち時間を利用して文字放送に利用している。A病院給食での利用:お米と同様に牛乳も道産品を、又、地域によっては地元の牛乳を使用している病院もある。B学習会:栄養士自ら牛乳の知識を深める目的で学習会や意見交換会を実施した。C複数の病院では、健康管理活動も実施しており、栄養士も参加している。その中で、必要に応じて牛乳の効果や個人にあった適量についての指導を積極的に実施している。
【まとめ】JA北海道厚生連栄養士会としてこのような取り組みは初めてで、意義のある事業だったと評価すると同時に、他の組織の活動と同調して効果のある事を期待している。これからも専門性を生かし、個人や病院単位だけでなく、組織でより良い地域や病院づくりに参画、貢献できるよう研鑽していきたい。
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