第2セッション
演題 2
糖尿病患者の食事療法及び生活習慣等に関しての調査より
発表者 ○中嶋 豊、松本 信子、杉山 亜由美、田原 たづ、加藤 雅彦
(独立行政法人国立病院機構 西札幌病院 栄養管理室・同糖尿病・代謝・内分泌科)
【目的】当院において、17年度栄養指導実績は個人・集団併せて2226件となり、糖 尿病においては、個人指導と集団指導(歩こう会・料理教室を含め)76.4%をしめる、 今回外来・入院糖尿病患者の食生活習慣等を調査検討したので報告する。
【方法】平成18年1月より6月までの糖尿病患者150名を対象として、食事内容・嗜好品・食事に係る時間・その他生活習慣等に関して23項目よりなる聞き取り調査。
【結果】調査項目で、『食事療法を良く理解し実践している』と答えた患者45名中HbA1c6.5%以上の患者が53%いて、患者の意識と血糖コントロールの相違をみた。
食事療法を実践できない理由として、49名中20名が間食と答えており60歳以上が70%しめる。運動については113名中、していないが65.5%、しているが34.5% となり運動療法必要性の理解と運動習慣がない方が多いようです。3食のバランスについては、112名中87.5%が夕食の量が一番多いと答えており、夕食に係る時間は回答72名中、10分以内が23.6%・10分から15分以内が25%と早食い傾向にある。又食品においては野菜類が、132名中1日に200g程度の摂取量と37.9%が答えており思っていたより摂取するのが難しい食品であることをしる。
【考察】この調査より、患者の背景を良く知り、継続栄養指導を通して食事療法の基本を学習してもらい、いかに実践に導く指導が重要であるかを再認識いたしました。
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