第8セッション
演題 2
歌登町での「食育」への取り組み
発表者 ○浜口貴子、棚橋美幸
(歌登町役場町民福祉課保健係)
【目的】歌登町の子ども達の健康づくりのため、小児生活習慣病健診結果や生活習慣の調査を基に、食育のあり方・大切さについて、子どもを取り巻く関係機関、地域、保護者それぞれが共通意識を持ち自分の役割を認識することで連携した対策が行われるよう、食育についての連携体制を整える取り組みを行ったので報告する。
【内容と対策】歌登町では大学の協力を得て小児生活習慣病検診を行ってきた。20年間調査を行った結果、児童生徒の血中コレステロール値の上昇や肥満児の割合が増加傾向であることがわかった。このことから子ども達の体に変調をもたらした生活習慣の実態を明らかにしつつ、これを町の問題として捉え、関係者が学ぶ機会、保護者が学ぶ機会、地域が学ぶ機会、子ども達が学ぶ機会を設けて取り組んだ。
【結語】関係者、保護者、地域、子ども達それぞれが子どもの健康・食育を学ぶ機会を得たことにより、各機関がそれを町の問題として受けとめ、取り組みについて考え、実践していくなどの変化がみられた。その結果、子ども達自身が積み重ねの学習を継続した事により、子ども達の声から意識の変化も見られる。今回の取り組み継続から5年目の現在、変化の実態調査を行っている。この結果を踏まえて、今後の取り組みを見直しつつ、私達は10年先の子ども達の健康につながるように取り組んでいきたい。
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