第7セッション
演題 2
札幌ライフスタイルスタディ登録者栄養調査と健康づくり道民調査
結果の比較2 〜栄養素など摂取量について〜
発表者 ○山際睦子2)、山部秀子1)、室田恵3)、黒川正博1)2)、千葉昌樹4)、安江千歳5)、河口明人5)
(天使大学1)、北海道栄養士会2)、大学生活協同組合3)、北海道保健福祉部4)、北海道 大学大学院5) )
【目的】エネルギー摂取量が減少しながらも中高年における肥満増加傾向は、運動量低下に起因している。これを是正するために、摂取栄養素量の把握は重要な課題である。このため生活習慣病予防を目的とした前向き介入研究(札幌ライフスタイルスタディ)における登録時の栄養調査結果に基づき、栄養素などの摂取状況について健康づくり道民調査結果と比較検討した。
【方法】対象者及び調査方法は、前報のとおりである。これらの結果から栄養素などの摂取状況について解析を行ない、2005年に実施された健康づくり道民調査の栄養調査(自記式秤量食事記録法)と比較検討した。
【結果】SASの全集団の、年齢・性階級別の栄養素摂取平均量は、エネルギーが男40代、50代、60代はそれぞれ2429kcal、2196kcal、2182kcal、女は1823kcal、1532kcal、1675kcalであり、平均では1832kcalだった。たんぱく質は男78.2g、78.1g、80.6g、女60.0g、56.1g、68.2g、平均では68.1gで、たんぱく質エネルギー比は15.0%、動物性タンパク質比は56.1%であった。食塩相当量は、男12.3g、12.6g、13.3g、女9.9g、10.2g、11.8g、平均では11.6gだった。カルシウムは、男386mg、517mg、614mg、女463mg、436mg、544mgであり、平均では509mg、カリウムは、男2373mg、2573mg、2750mg、女2251mg、2139mg、2607mgであり、平均では2462mgであった。
【結論】BDHQによるエネルギー、たんぱく質、カルシウム、食塩相当量の摂取量は2005年度健康づくり道民調査と比較すると、低かった。『すこやか北海道21』で目標が示されている食塩、カリウム、カルシウムの摂取量より、いずれの値も低かった。これらをさらに詳細に比較する。
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