第6セッション
演題 2
札幌市における児童・生徒の食生活の実態
発表者 ○千葉直美、金井智恵、佐藤加奈子
(札幌市学校給食栄養士会)
【目的】札幌市学校給食栄養士会では、平成8年に児童・生徒の食事調査を行なっているが、前回の調査から8年が経過しその間に児童・生徒の食生活も変化してきていると考えられる。現状を把握し、実態に即した学校給食の献立内容の検討及びよりよい食生活を実践するための意識と態度を育てる食教育の充実と家庭における食生活の指導資料を得ることを目的として行なった。
【対象・方法】札幌市全市10区から、小学校2年生、4年生、6年生、中学校2年生の4学年をそれぞれ区の人口比に基づいて各学年400人になるよう抽出し、栄養素等摂取状況調査と健康と食生活に関するアンケート調査を行なった。平成16年6月の特別な行事のない連続した金曜日と土曜日を実施期間とし、児童・生徒を通じて書類を家庭に配付、小学生は保護者に記入を依頼した。学校給食については、食べた量を児童・生徒に記入してもらった。集計は、学年・男女別に金曜日と土曜日の平均摂取栄養量と充足率及び食品群別の摂取状況を算出した。エネルギー・ビタミンB1,ビタミンB2,食物繊維については生活活動強度「2」と「3」の場合の必要量を算出した。
【結果】6年生の男女を除き土曜日のエネルギー摂取量は金曜日よりも多く、穀類、肉類、菓子類、嗜好飲料、調理加工品、ナトリウムなどは土曜の摂取が多かった。緑黄色野菜、その他の野菜、きのこ類、乳類は昼食の差により逆に土曜日の摂取が少なかった。魚介類
は中2男子を除くすべての学年・男女別の平均で金・土ともに全国平均摂取量を下回っていた。朝食については「必ず食べる」割合が学年が進むにつれ減少し、「1週間に2~3日食べないことがある」「1週間に4~5日食べないことがある」「ほとんど食べない」割合が増加していることがわかった。朝食の摂取状況についても金・土で違いが見られた。
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