第7セッション演題 3

20代、30代独身者の食生活調査

発表者 ○大倉淑子(当別町総合保健福祉センター)、渡部千佳子(浜益村役場)
     宮谷内真希(石狩市総合保健福祉センター)、岩倉麻紀(新篠津村役場)
     長原冴子(中標津保健所)、阿部優子、澤口多恵美(江別保健所)
【目的】 生活習慣病予防のためには、若い頃からの正しい食習慣の植え付けが大切であるが、市町村栄養士業務の中では生活習慣病予備群の年代である青年層への関わりが少なく、実態把握が出来ていない。今後、生活習慣病発症を予防していくためにも、予備群である青年層の食生活の実態把握を行い、今後の業務の中に生かしていくことを目的とし、実施に至った。
【方法】

江別保健所管内2市1町3村(石狩市・江別市・当別町・新篠津村・厚田村・浜益村)の20代、30代の独身公務員男女計61名を対象に実施。(男30名・女31名)方法は、3日間の摂食調査を自記式回答方式にて調査し、各市町村栄養士が栄養価計算を行った。食生活調査に関する事項はアンケート調査を行い集計した。

【結果】
摂食調査より栄養素充足率をみると、男女ともに脂肪摂取率が過剰であり、男女平均36.3%であった。また不足する栄養素は男女共にカルシウム74%(444mg)、食物繊維46%(11.6g)であった。(共に男女平均値)食品群別摂取量では、1日の目標野菜摂取量350gに対し、男女平均180gであり、170g不足であった。
食生活調査については、男性の外食利用が多く、また調理済み食品の利用についても、女性より男性の方が多かった。さらに欠食の状況においても男性の方が多く(男性42%、女性10%)3食の中でも特に男性の朝食欠食率は76.9%と高かった。また、栄養成分表示の利用に関する回答においても男女差があり、参考にしていると回答したのは、男性で30.2%、女性で60.0%であった。
今回の調査では、独身男性の食生活に対する関心の薄さが傾向として現れていた。
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