第2セッション演題 2

成果主義の導入による業務の見直しと成果

発表者 ○九嶋千都子、高橋めぐみ、堀川かおり、西村昌代(心臓血管センター北海道大野病院栄養課)
杉本聡美(株式会社レオック北日本)
【はじめに】 病院を取り巻くあらゆる環境が大きく変化している中で、急性期病院と して成長していくには、医療の質の向上と効率化を考えていくことが必要である。当 院では一年前から評価制度の一つである成果主義を導入して、病院全体で取り組んで きた。これはスタッフ一人一人の意識変革を通じ課題解決を行う中で、より優れた病 院となるための改革を行うことを意味している。 当栄養課において、全員が病院方針達成のための個人目標を掲げ、その優先順位に沿 って取り組んできた成果を報告する。
【経過】

病院として何をしなければならないのか、それを各部署がどのように達成し ていくのか、さらに職員一人一人がそれらにどう関わっていくのかを決定していった。
 (1)各種委員会活動における検討事項の抽出
 (2)全職員のアンケートによる院内の問題点収集と整理
 (3)経営方針の決定
 (4)経営方針を各部門(部署)へ開示し、部門(部署)方針を決定
 (5)部門方針達成のための個人目標を設定
こののち個人目標の達成状況、部門方針の達成状況により評価がなされることになる。

【結果】
従来より、部門方針は所属長の独善的判断にまかされている病院が多いので はと思われる。今回、全職員のアンケートを分析することにより院内の問題点が浮き 彫りになった。その改善を視野に入れ、個人目標を設定するため全員が真剣に仕事の 効率化を考えた。その結果今までより数倍の力が発揮され、能率アップが明らかにな った。目標を設定することは、個人のモラルを上げ成長を促すための重要な手段であ るということがいえる。
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