第1セッション演題 3

IH加熱カート導入における 食事サービス向上の取り組み

発表者 ○長部泰子(日清医療食品株式会社 北海道支店)、河原麻値、大塚真奈(手稲渓仁会病院 栄養部)
【目的】 集団給食における食事満足度の代表的な指標として 「温度」 「視覚」 「味 覚」 があげられるが、それぞれの観点からトータル的なコーディネートを実現する ために開発された当社のIH加熱カートを、利用者のQOL向上を目指し「手稲渓 仁会病院デイサービス」に導入した。
【方法】

病院・介護施設などの集団給食施設においても家庭と同じように、できた ての温かさや新鮮さを味わいたいという要望を受けて、IH加熱カートは開発され、 平成13年に商品化された。 手稲渓仁会病院のデイサービスは、メラミンの食器を使用し、保温機能のないノー マルな配膳車を利用して食事の提供が行なわれていた。 食事提供に関する評価の際に、利用者の満足度・嗜好・食事への配慮など様々な視 点からの検討を行ない、その結果IH加熱カートの利用を提案、平成14年10月 に導入となった。

【結果】
IH加熱カート利用前と後に実施した、デイサービス利用者へのアンケー ト結果からは、味付け・料理の組み合わせ・食事への配慮・見た目・温度など、す べての項目に対して、利用後に良好な結果が得られており、食事満足度の向上を通 して、QOLにつなげることができたと考えている。
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