第4セッション演題2

健康フェアにおける上川中部地域住民の食生活と
健康に関する調査(第2報)

発表者 ○紀室理枝、佐藤亜美、喜多典子、加葉田恵子、前田恭江、松川皆子、横山嘉代、八尾谷多津美、石川トモ子((社)北海道栄養士会旭川支部)
【目的】

旭川支部では一般住民を対象に食生活改善、健康づくりの知識普及を目的として、第3回健康フェア「しのびよる生活習慣病〜あなたは気になりませんか?〜」という内容で活動した。同時に参加した住民から食生活の意識調査等をアンケート形式で行ったので報告する。

【方法】

日  時:平成13915日(土)11:0016:00
会  場:アッシュアトリウム(公開広場)
対  象:一般住民
内  容:体験コーナー(血糖値、血圧、体脂肪測定)
     展示コーナー(砂糖、塩、油を各ブースに分ける)
     栄養相談コーナー(栄養、健康)
     栄養関係のパンフレット、サンプルの提供
参加人数:約800名(内アンケート実施人数370名)

【結果】 アンケートの結果、20代の約3割が欠食、約2割が朝食抜きであった。また野菜類の摂取が少ない、食事のバランスが取れていないと感じているのも20代が最も多かった。そして20代の6割がこのままでは近い将来病気になると思っている。また中高年世代は運動の継続など生活面全般において健康への関心が高く、実際に取り組んでいることが明らかとなった。
【考察】 「生活習慣病」の予備軍ともいえる1030代の食生活が全体的に最も乱れていた。同時に食生活の乱れを自覚しながら病気への危機感を感じているという矛盾を抱えている。飽食の時代で外食・コンビニの利用など食環境が大きく変貌した中で正しい知識を持てずに成長している世代でもある。これからも「1次予防」を積極的に呼びかける必要性があり、幼児期・学童期からの食生活指導も視野に入れた展開が望ましいといえる。