栄養士のつぶやき No.6

祭り

酪農学園大学食品科学科健康栄養学専攻
助教授 松本 久美子

 平成16年、保健所を退職し大学に勤め「公衆栄養学」を2~3年生と共に学ぶ事になりました。2005年度に初めて管理栄養士の「黄金の卵」を送り出す新しい大学です。
研究室もゼロからのスタートで、私も学生も先輩がいない中での授業の展開で共に大変な1年でした。
今、大学は新カリキュラムの中、独自性を生かした教育内容で実践力・即戦力のある管理栄養士の養成が求められております。
そんな中で、昨年12月2日「第1回健専健康祭り」を2年生の学生が開催しました。
授業の中の「マネージメントサイクルの展開」です。
学生はそれぞれ必修科目以外、カリキュラム内容が異なる中での展開には準備等でなかなか学生が揃う事が難しく、夜12時過ぎまで看板等を描いたり大変な中での実施でした。
これらの事から、社会に出た時にスタッフの打ち合わせの調整の難しさ、意見の調整など多くのことを体で学んだのではと。
大変な葛藤がありましたが結果的には、住民も含み350人の参加を得て実施する事ができました。私は、第1回でこれだけの事ができたのは開催者(健専健康祭り実行委員会)の「学生の力」だと思っております。学生には今まだこの「力」を理解できてはいませんが。
社会人管理栄養士となった時に「いろいろな祭り」に華をかざることを願っています。この学生と出会い、この感動(反省する面も一杯ありますが)を得られたことに心からの感謝と、開催者の学生の祭りに対する熱意を「後輩の2年生に」伝えていく事が私の今年の課題です。
人生生涯勉強、今まさにこの日々であります。



紹介者:(社)日本栄養士会 副会長 古水 扶美江


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