明治男と食育
函館市立亀田中学校 栄養職員 鈴木みどり

また、中学生は成長期にあるので、栄養・食品のとりかた、カルシウムの必要性、朝食の大切さから生活習慣病に至るまで、今のうちから気をつけてもらいたいこととして話をします。
ここで今でいう 食育 が問題となります。
食育って成されてないから行うんだけど、そのためにも私たち学校栄養士は教諭となっていくんだけど。本当は生徒より大人にも必要なんでなあい? 思ってしまう。私の場合は、父親から受けたといえる。
では自分場合、食育はどうだったんだろうと、あらためて考えてみた。
私の食育は父から受けたといえる。
父は明治最後の年に生まれた堅物の明治男。
私が子どもの時は、仕事に一所懸命な厳しい人 という印象であった。 それは食事の時でも感じた。
食事中はテーブルにひじをつくな!お茶碗はきちんと持て! 米粒は1粒でも無駄にするな! 無駄にすると目がつぶれる! ご飯には汁物をかけるな!使う水も無駄にはするな! 等々言われました。
厳しかった、とずっと思っていた。
でも大人になり、この仕事に就いたとき、何の違和感もなく仕事ができた。それは紛れもない父からの厳しさがあったからこそでないのかと 17回忌を迎える今、感謝している。
親から伝えられた目に見えないものは、子どもに伝えるべきと 思うこのごろです。
【紹介者:函館短期大学付設調理師専門学校 伊藤 美樹】